「……お前痩せ過ぎ」 それがやっと出た言葉。 近くで見ると指や手首が前に比べて細くなっている。 その変化に眉間に力が込もる。 「春も少しやつれた」 同じ様に少し困惑した表情で忠告してくる。 そんな二人の間に冷たい風が吹き荒れた。 「また風邪引くよ」 さりげなく俺の風邪の事、カミングアウトしてるじゃねーか。 首に巻いてあるマフラーが俺の首へと移動した。 あたたかい、やっと伝わる温かさ。 次いで頬を擦られる温もりはいつもと変わらない。 そして…─── やっと向けられた優しい微笑み。