帰宅するといつもの様に明るい母さんが出迎えてくれる。 きっと事実を知っているんだろうけど。 その明るさが嬉しかった。 暖まろうとリビングに行き、マフラーやらを脱ぎ捨てた。 部屋は暖かいけど、俺の心は冷たいまま。 ソファーへ腰を下ろしてボーッとしていると目の前へ湯気の立ったカップが置かれた。 礼を告げてカップを取る。 「──…やっぱり、言うわ」 ふと母さんの声が落ちてきた。 不思議に思ってゆっくり向かいに座る母さんに目を向けた。