君の光を想う







風邪もすっかり直って学校に登校した。



廊下を歩いていると現実から引き戻されたと理解させられる光景。


羽井祐馬と柚。



しっかり手を繋いで前方から歩いている。



柚は手を引かれる儘、今まで見た事のない何にも感情の無い表情で窓の外をジッと眺めている。






何とも言えないその姿が哀しくて、胸が締め付けられる。





そんな柚と視線が重なった。





アイツの前で話してはならないという葛藤。


今更、触れんなという複雑な醜い想いから視線を逸らしてしまった。


柚がどんな表情をしていたかも知らずに。