君の光を想う







「一年近く一緒に過ごしてきて柚がそういう子じゃない事くらい分かるでしょ!柚の事悪く言わないで」






佐倉の声が教室全体に響き渡る。






「それ以上言うと皆の事嫌いになるから、そのつもりで」






聖がそう素早く告げると女子達が怯んだ様に見えた。







今更になって実感してしまう。


いつだって暖かく見守られてきた。


信じてくれる人達。





俺達はこんな風に守られてきたのか。






──…柚。




俺はお前も、そんな人達も不器用にしか愛せなくてごめん。