教室へ戻るともう片付けを始めていた。
柚もその場に居て。
俺も片付けは手伝った。
雰囲気的に一位は他のクラスだったんだろう。
俺と柚の事を察したのか佐倉の視線を感じた。
どうして良いか分からなく僅かに溜め息を吐いた後、聖が近付いてきた。
「何、柚と喧嘩?」
「ああ…」
「まあさ、何かあったら言えよ。俺は春と柚を信じてるからさ」
いつもの様に笑みを向けてくる聖。
「サンキュ」
いつも通りの聖の優しさが嬉しくて、胸が熱くなった。
着替えて、昇降口へ向かうと柚と佐倉が靴を履き変えていた。
柚の髪を撫でる佐倉と目が合う。
俺も靴を履き変えて、二人の元へ向かう。
佐倉が薄く笑みを浮かべると軽く手を振りながら「じゃあね!」と声を上げながら駆けて行く。
