女って、豹変すんだな。
怖ぇ、女大好きなアイツは一つ一つ笑顔で答えてる。
変わってない、か。
溜め息を吐きながら弁当へ視線を落とした。
「ハルハルー!」
顔を上げるといつの間に移動して来たのか、聖が笑顔で立っていた。
「…その呼び方止めろ」
「相変わらずだなー春は!久々に会えたんだぜ?元気してた?」
「聖」
ハイテンションな聖との会話の中で柚が現れた。
「おー柚、どうした?」
「久々で話したい事、聞きたい事沢山あるし…今日三人で集まろうよ!」
ん?
ちょっと待て。
「……三人?」
「そう、三人」
「俺はそんな事一言も…!」
「そんな事言ってー!春も聖帰って来て嬉しい癖に」
「懐かしいなー!こんな雰囲気!お前ら変わらないな」
「聖も変わらないよ?」
「そうか?そうか?で、柚…悪い!今日は手ぇ一杯だから無理!」
「そっかぁ…」
