意を決して手を上げると学級委員が俺を差す。 「……無理、です」 静まり返った教室。 そう告げると学級委員が意味深く笑みを浮かべた。 「決定したから」 「いや、無理」 「もう全員賛成だから」 「何で、俺…」 「女子たっての希望だから」 繰り返されるやり取り。 絶対食い下がれるか… 再び黒板へ目を遣るとある箇所へが視界に入った。 「俺は厨房係で…」 「決定した事だから」 「マジで無理」 「こっちも無理」