楽し気な雰囲気から急変し、冷たい空気が流れる。 床へ散らばったガラス。 「…ガラス、危ないから」 「悪い、あんなの八つ当たりだ…」 「佐倉に、謝れよ」 きっとオルゴールに何かある事は間違いない。 やっと向けられた聖の表情には笑みはなく、後悔で塗られた顔色。 「アイツと居ると調子狂う」 「夏子と居ると楽しいし、良い奴だから好きだよ」 「でも…駄目なんだ」