「おー!思い出したか?そうそう、今日から転入して来たんだ!宜しく!幼なじみ達!」
「─…オホン!どうでも良いが…授業中なんだが?」
先生の忠告を受け、静かに席に付くと徐々に思い出される。
アレはまだ小さい頃の記憶だ。
同じ住宅街に住んでいて、親同士が仲良い所為か…良く遊んでたな。
本城聖也(ホンジョウセイヤ)
聖は小学三年の頃、親の転勤で転校してしまった。
容姿と性格のせいか昔から良くモテる。
ホラ、今だって……
「聖也君、今まで何処に住んでたの?」
「ねぇねぇ、本城君。この学校の事まだ知らないでしょ?」
「柚と幼なじみって本当?」
「彼女はー?」
