良く目を凝らして見ると薄ら笑っている。 今まで気付かなかった。 確かこの時は…… 「…見てる時」 「え?」 「柚を見てた」 写真を見つめた儘、短く呟いた。 写真の俺は少しだけカメラから視線はズレていて。 確かこの時は楽しそうに友達とはしゃいでいる柚を見ていた。 「私だけに向けられてた、嬉しい」 綺麗な指先で写真を何度も撫でている。 その指先へ視線を落としていると触れたくなった。 指を伸ばして軽く触れると動きが止まり、お互いの視線が重なった。 堪らなく、傍に寄せたいと思った。