ガキの頃、良く遊んでいた公園。
今から行ったって遅刻決定だし、ずっとしょげてる柚を公園へ誘った。
天気も良いし、お前が笑ってくれると思うから…
「懐かしいね、思い出すね」
昔も良く並んでブランコに揺られてたっけ…
「立ち漕ぎ、上達っつうか良く出来る様になったよな」
「沢山練習したもん!」
超が付く程鈍臭くて、正直無謀だと思った。
それでも出来るまで何度も何度も練習する柚、心配で…
「私が転ぶ度に怪我しない様に受け止めてくれたよね」
「……何故か俺の方が泥と怪我だらけだったな」
「すっごい!!感謝してるんだよ?」
薄らだけど、蘇る記憶。
俺が受け止める度に泣きそうに顔してたな。
あの頃から…ほっとけないんだよ。
「…今も色々な事ですごく感謝してる、…迷惑、だよね?」
「迷惑だったら一緒に居ない、そろそろ行くぞ」
