「佐倉!救急車と警察!」 佐倉を見ると放心状態で俺の声は届いてない様。 「佐倉!」 佐倉の肩が大きく揺れると震える指で携帯なボタンを押し出す。 「…うわあ!」と嘆きながら男が逃げていくのが視線に入った。 「まあ、俺も挑発したしね」 呑気に笑いながらその場へ腰を下ろす聖。 血を止めようと出血する手を押さえ付けて傷口を確認すると 思ったよりも深くはなくて多少安心し、小さく息を吐いた。 「サンキュー、春。やっぱり春は凄いな」 「……アホ」