「行ってきます…」



そんなヘタレで情けない事を思いながら、鞄を持ち外へ出た。




「あ、おはよう、春!」





聞き慣れた声を耳にし顔を上げると、



俺と同じで丁度家を出てきたのか制服姿でいかにも鈍感そうな女が立っていた。