互いに手に持っていたペンを置き、グラスへ持ちかえる。
静かに喉を潤していると何かに気付いた様にテーブルの下から何かを取り出す柚の手元には
可愛く包装された小さな包み。
「あー…それか。誰だか分かんないけど、下駄箱とか机に知らず内に入ってたやつ」
何個かあって、正直困っている。
多分お菓子でどうしたら良いか分からない。
「きっとお菓子だよね、凄く美味しいと思うよ?」
小さな包みを手の平へ乗せながら、微笑む姿。
本当は受け取りたくは、ない。
でも返す事も出来なくて…
俺にとって、柚だけが特別。
──…だけど。
今の柚の発言で俺はお前の特別ではないのかと、不安が過った。
