暫くお互い勉強に集中しているとドアを叩く音が響いた。
ドアの方へ視線を向けると「はーい」と柚が代わりに返事をする。
その合図を聞き、ドアから現れたのは笑顔の母さん。
「ごめんねー勉強中に」
テーブルに置かれたのはお菓子と飲み物。
「春ママ、ありがとう!」
母さんはおばさんとかおばちゃんとか呼ばれるのを拒む。
春ママと呼ばせている。
年のくせに………
「春樹?何か言った?」
心の声が漏れていたのか…
母さんの顔が見れない。
「別に……」
「じゃ柚ちゃん、ゆっくりして行ってね?」
部屋から出ていくのを目にしてから、柚へ目を遣った。
「そろそろ休憩するか」
「うん、そうだね」
