「皆、好きなんだ。今まで出会った人…大好き」 「………」 「でも、春は…違う。好きだけど、違うんだ」 「どんな風に?」 「春と居ると、ドキドキして擽ったくて切なくて嬉しくて苦しくて」 「うん」 「春はいつも傍に居てくれて、いつも大切にしてくれて」 柚の方をゆっくりと向くと視線が重なる。 前髪をそよ風が揺らしていて、不安に濡れる瞳。 綺麗だと思った。