多分、柚の事だから… 幼なじみとして好きって言ったって思ってるんだろうな。 柚だしな──…。 チャイムが鳴り響く。 先生から終了の合図。 席から立ち、誰とも目を合わさずに早足で進む。 柚の腕を掴み、教室から出た。 柚の疑問の声が届くもグイグイと腕を引き、進む。 繋がっていれば、 傍に居て守れれば、 柚が笑っていてくれれば、 ずっと傍で柚を見てきた。 それで良いと思ってた。 でも、気持ちは欲張りだ。 少しでも望みがあるのなら… 手に入れたいと望んでしまった。 柚の特別に、なりたいと。