俺に濡れたハンカチを差し出してくる。 躊躇いながらも受け取り、口端へ当てた。 「ごめんね…」 眉を下げて、見つめてくる。 「平気だっつうの」 「さーてと!あたしは、夕飯の買い出しにでも行かなきゃ」 「なっちゃん、ありがとう…ごめんね?」 「もー謝らないの!明日、学校でね?バイバイ、柚、倖谷!」 笑顔で告げると早足で公園から抜けていった佐倉。 取り残された、俺達。