勝手に階段を下り始めておいて、3段目で急に立ち止まる。


そっぽを向きながら差し出された手を、私は走ってつかまえた。



指の先まで冷たくなった私の右手。

不器用に差し出されたあなたの左手。



初めてつないだ手は、

少し震えていた。