「なんなのよ…まったく! あんなのがチーフとか、信じられない…!」

自分の席に戻り、毒づかずにはいられない私に、

「理沙、そんなに怒らないでって。銀河はさ、ああいう性格なんだから、怒ったら負けなんだってば」

と、同僚の天馬が笑顔を向ける。

「そう…だけど…でも……許せない……」

「よしよし…」と、天馬が私の頭をなでて、

「じゃあ、あとで三日月部長にでも、報告しとく?」

と、その天使のような愛らしい顔に、にやりとした笑みを浮かべた。