植物図鑑を開いて、本棚に寄りかかっていた。 黒髪に、光に照らされた横顔。 …格好いい。 すると、男が視線に気づいたのか振り向いた。 切れ目の瞳。 学生時代は、さぞかしモテていたであろう顔立ち。 「何?」 「……」