「…でもさ、植草姉はどうなのよ」 「絢音?」 「…お前鈍いな…」 …何が言いたいんだ? 「…なんでもねーや」 「…気になるんだけど」 「まぁいいじゃねーか」 …晃太は絶対に教えてくれないだろう。 「…よし、サッカーサッカー!」 晃太は俺の肩を叩いてグラウンドに出た。 俺は疑問に思いながら後を追った―…。