「…えーと…これ…?」

静音は困り顔。



「うん」

「裕斗くん変なの!」


静音はへへっと笑った。


笑顔が絢音と被って、ガン見してしまった。



「裕斗くん?」

「あ…ごめん。俺、探してくる」

「え!?」



俺は早足で店内の奥へ行った。



…なにやってんの…


俺が見たいのは静音の笑顔じゃない。



絢音の…。