健斗が…好き…なんだよね。


私はそう自分に言い聞かせた。



…きっと少しずつ裕斗くんを好きになってる。


でも、昔の自分を裏切る気がして素直にはなれないんだ。



「…?」


待ち合わせ場所に着くと、まだ裕斗くんはいなかった。


「あれー?裕斗くーん!」


少し離れた場所で声がする。