「べらべら喋りやがって…。 彼女には秘密にして欲しいってあの時言っただろう?」 「知りませんよ。 だいたいあなたは秘密が多すぎるんです。 今はその紫陽花の化身になってることも言っておけば良かったですね」 「…本当、お前性格悪いのな…。 まあ、…さんきゅ」 「照れてないでくださいよ」 「なっ…!」 「彼女、幸せになるといいですね」 「俺が選んだ人だ。大丈夫。 ……そう願っているよ」 そう、いつまでも、紫陽花の花の下。 end.