この公園に来るのはあの日以来だから、1年振り。 なにも変わらないその姿に記憶が蘇りそうになる。 紫陽花のある奥のスペースへと足を進める。 もとはと言えば紫陽花を見るためにここに来たのだ。 …先客がいた。 紺の番傘を差した少年が紫陽花を見つめ佇んでいた。 .