はらはらさらさら、 桜の花びらは地面に広がって。 春の終わりが名残惜しく、 あらゆる場所にピンクをばら撒いた。 何気なく窓の外を眺める。 もうそろそろ梅雨か・・・。 物心つくころからこの窓から眺めてた桜の木もまた散った。 溜息ひとつ、 ふわり新緑の桜に飛んでいった。 「な〜に溜息なんかついてんだよ?」 .