また今日も藍吏は泣きに来た。 家が隣だし、同い年の俺のところにいつも愚痴を言いに来る。 そうしていつも泣き出す。 もう、俺のベットが特等席になるほどに。 「秋哉を好きになれば良かったのに」 彼氏のヤツが浮気をしたと初めて藍吏が知った日。 藍吏は俺の姉ちゃんの所にきた。 何気なくその部屋の前に通った時姉ちゃんが言った言葉。 きっと姉ちゃんは深い意味も無く、冗談で言ったんだろう。 ・・・聞いてしまった俺には鋭い棘。 「あの人じゃなきゃ・・・」 思わず耳を塞いだ。 .