変身リカちゃん


そして力なく受話器を置いたかと思うと、

「先日□□に渡した書類を担当したのは誰だ!」

と叫んだ。

周りを見渡すと電話を取る前の

私みたいに眠気と闘っていると思われる人が

何人かいたが全員はっとした顔で課長を見つめていた。


私はこの後の展開を妄想して

期待で胸を膨らませた。

短大で学んだ華麗なブラインドタッチをやめ、

川上先輩の方へと視線を向ける。