何を言ってるか 並みの聴力を持つ私でもよく分からなかったけど とりあえず相手方は焦っていて 更にうちの会社のミスを責めているようだった。 眠気をすっかり覚ましてくれたことだけは感謝して 電話をそのまま課長に回す。 課長は最初はヘラヘラと 電話に応対していた。 だけどそのうち はげかかった頭をプルプルと揺らして 困惑した表情になっていた。