「おいっ!何やってんだ!」 夢だと信じたい私を、 部長の怒鳴り声が現実へと引き戻す。 お茶のかかった書類は、 大事な書類だったらしい。 また正夢・・。 そう思いながらひたすら謝る。 背後から、 ふきんを持った川上先輩が現れる。 「部長、大丈夫ですか? すいません私がこの子に頼んだんです。」 「いや、君は悪くない。」 「とりあえず、ここは私が片付けますので。 片山さんは、この書類作って。」 川上先輩にはずっと勝てる気がしなかった。