「え?もう、早いね…」

「ハハハッ大丈夫だ、また来るから、な?」

そう言って私の頭を撫でて優しく笑って部屋を出ていった。

バルコニーに出るとルアンの馬車が城を出ていった。そしてため息をつき、椅子に座って月を眺めた。

月を見ると、何故か頭をよぎったのはあの悪魔のことだった。