巧side★


中に戻ると突然真李亜の周りに大勢の男性が近寄ってきた。当然慣れてない真李亜はとても戸惑っている様子だった。だけどその戸惑っている姿が小動物みたいで、可愛いと思ってしまう俺がいた。

俺って以外とSなのか?…でも、俺以外の奴が真李亜にベタベタ触るのは気に入らないな。見ていて不愉快だ。

俺はこっそり力を使って、人混みを分けて真李亜の手を掴んだ。

「大丈夫?」

「う、うん。ありがとう巧くん…。」

「当然のことをしただけ。取りあえず李人様の所に行こう。」

「うん…って、まさか!?」

「うん、そのまさか。」

俺は李人様と万里子様、大天使様に真李亜との交際を認めてもらうように頼みに行くつもりだ。