「何でもないってなんだよ……なんだか俺ばっか気にしてるみたいでバカみたいだ。今までは気にしない様に頑張ってきたのに。ずっと、ずっと、諦めようともしてた。でも、もう我慢の限界だ……。」

「…巧くん……。」

ギュウ

巧に抱きしめられた。

「真李亜のドレス姿を見たとき…理性がぶっ飛ぶかと思ってかなり焦ったんだからな。」

「…え…?」

それって…どうゆう意味…?

「ったく、鈍いお姫様だ。」

「あ…えっと……」

「…ドレス、凄く似合ってる……綺麗だよ。」

「ほ、本当?」

「ああ、本当…って!恥ずかしいこと言わせんなよ!」

よ…良かった……なんかそれ聞いたら安心しちゃった。それに、巧くんって温かくていい香りがするんだな…。

「…ありがとう。」

「真李亜、大事な話がある。」