カーペットを歩き終えて大天使様、お祖父様の前まで行くと、私を見て微笑み立ち上がった。

「皆様、本日は遠い所からわざわざお越しいただきありがとうございます。皆様のお察しの通り、今宵のパーティーは我が孫娘、真李亜を皆様に紹介するためのパーティーです。これから皆様とのお付き合いもありますゆえ、お顔を憶えていただけたら幸いです。さぁ、それではこれをもって、パーティーを始めます!」

パチパチパチパチ!!

すると明るい音楽が大広間中に流れて周りにいた人達がザワザワと動き出した。

「わぁ〜!凄い…っ…!!」

パシッ

「おっと、大丈夫真李亜ちゃん?」

「ハリスくん。ありがとう、緊張してたから一気に力が抜けちゃって……。」

「そうだよね、でも初めての割には凄く良かったよ!とても綺麗で見惚れちゃったもん♪」

「あははっ!ありがとう。でも、そこまで言ってくれるとかえって恥ずかしな……。」

「フフッ。そんなこと無いって!本当だよ。」

「ありがとう、ハリスくん。」