「当たり前よ。」

そう言ってお母さんは私の頭にティアラを乗せた。

「綺麗よ、真李亜。」

「ありがとうお母さん。大切にするね。」

「えぇ。さぁ、行ってきなさい!」

「うん!」

不思議……さっきまで緊張していたのに、今は不思議と体が軽い。むしろ今は、ワクワクしていて幸せな気分。

『真李亜様のご登場です!』

バタン

私はゆっくりレッドカーペットを歩いて行った。周りにいる人達は、カーペットの左右にいて私を見ていた。

「あれが真李亜様!お若い頃の万里子様にそっくりですこと。」

「綺麗だわ〜。」

「肌が白くて綺麗ね〜。」