ザワザワザワ……

『ご静粛に!だだいまより、真李亜様主催のパーティーを始めます。』

パチパチパチ……

「は、始まった……。」

パーティーが始まった。これから会場の皆に私を紹介するらしく、私は1人大広間の扉の前で緊張していた。

ポン

「!?」

突然後ろから肩を軽く叩かれてビックリしながらも後ろを振り向くと、そこにはお母さんが立っていた。

「お母さん!」

わぁ〜綺麗……いつものお母さんじゃないみたい……。

「フフッ。ビックリさせてごめんね。これを真李亜にあげようと思って♪」

「なにを?……!!」

お母さんの手にあったものは、銀色のティアラだった。緑の宝石が真ん中に付いていてとても綺麗だった。

「お母さん…これって……。」

「これは私が初めてパーティーに出た時に付けたティアラなの。私のお母様、つまり真李亜からしたらお婆様から頂いた物なのよ。」

「そんな大切な物を私がもらっていいの?」