「それじゃあ、ドレスをこの中から選んでおいてね。私も自分の支度をしたらまた来るから。30分くらいで戻るね。」

「うん…ありがとう。」

「じゃあ後でね。」

パタン

「……さて、急いで決めよう。」

カチャ

「!!?」

クローゼットを開くと、そこには数えきれない程のドレスに靴、宝石の付いたアクセサリーなどが沢山あった。

「ここ……クローゼット…だよね?」

私は恐る恐る、お店が開けるくらいの広いクローゼットに足を踏み入れた。

「……こんなにあったら選ぶに選べないよ〜!」

私がオロオロしていると扉をノックする音が聞こえてきた。

「真李亜……。」

その声は!

「巧くん、どうぞ。」