「いえ、ばら園が凄く素敵な場所だったので、つい頭に焼き付いちゃって……。」

「クスッ、そうなんだ。それは良かった♪」

わぁ……!ルアンさんって、笑うと凄く素敵だな……。

「……ん?僕の顔に何か付いてる?」

「あ…いえ、何でもありません。」

「そう?他に見たい場所ある?」

う〜ん……今日はもう沢山見たし、これからパーティーだからこれ以上ご迷惑かけてもいけないよね。

「いえ、今日はここまでで、いいですか?」

「もちろん。またいつでも誘ってね。」

そう言うとルアンさんは私の頭に手をのせてポンポンと優しく叩いた。

「はい!喜んで!今日はありがとうございました。」

「こちらこそ。それじゃあまたパーティーでね、真李亜ちゃん。」

そう言ってルアンさんは片手をあげて去っていった。