「ここが大広間、今夜はここでパーティーをすることなってるんだ……って、この状況を見れば分かるかな。」

確かにメイドさん達がバタバタと動いているな……忙しそう。

「あははっ!ルアンさんって以外と真面目な方ですね♪丁寧に教えてくれるし、凄く面白いです!」

「!!」

「どうかしましたか?」

「あ…いや…笑い顔が万里子にそっくりだったからビックリしただけだよ。」

「そ…うですか?ありがとうございます。」

「さっ、邪魔になるといけないから次の場所に行こうか。」

「はい。」

それから私たちはいろんな場所を見て回った。中庭、ばら園、温室、どれも素敵な場所だった。なかでも私が一番気に入った場所はばら園だった。色とりどりのバラがあって、とてもいい香りがして綺麗だったから。ばら園の中にはバラで作られたトンネルがあってとても幻想的だったな……。

「…李亜ちゃん?」

「真李亜ちゃん!」

「え!?あっ、はい!」

「大丈夫?疲れちゃった?」