「親子なんだから気にしない♪」

「そうだけど……お母さんが……。」

「え?……!!」

私にキスをしたお父さんはお母さんを余計に怒らせてしまったようだ。

「っ………失礼しました!」

「お…おい、万里子!?」

バタン!

「!っ……。」

「ハハハッ。李人くんの負けのようだね♪」

「クスッ…はい、やはり僕は万里子には敵いません。」

「そのようだね。……さっ、パーティーが始まるまで部屋で休むといい。」

「はい、ではまた後ほど。」

「真李亜、いくぞ。挨拶して。」

「あっ、はい。失礼しました。」

「名残惜しいが、また退屈なおじいちゃんのおしゃべり相手になっておくれ、真李亜ちゃん。」

「はい!喜んで♪」

お祖父様は私の返事を聞くと凄く嬉しそうに微笑んでくれた。