「お父様、私も居るんだけど?」

「ん……娘と孫は別じゃ!」

「うっ……!」

「それに万里子には李人くんが居るではないか。」

「そうだけど……!」

ポンポン

「よしよし♪」

お父さんがお母さんの頭を撫でた。

「っ……そうだけど、17年ぶりなのに挨拶だけで終わるのはイヤだよ。」

「……分かった分かった、おいで万里子。」

パァァ

「お父様!」

ギュウ

「ハハハッ。甘えん坊な場所は変わってないんだね。ちょっと安心したよ。お帰り、万里子。」

「ただいま、お父様……っ…ぐす……うっ……。」

「ホラ、泣かない泣かない。真李亜が見てるぞ?」