あっという間に放課後。

午後の授業は自習だったからほとんどおしゃべりしてたんだけどね♪そして今私たちは授業を終えて帰り道を歩いている。

「ねえ、真李亜ちゃん。」

「ん…なあに?」

ハリスくんが話しかけてきた。

「ちょっと、聞きたい事があるんだけどいいかな?」

「うん、いいよ。」

何だろう…?いつもニコニコしているハリスくんが珍しく真剣な目をして私を見ている。ハリスくんだけじゃない。ルカちゃんと巧くんもだった……。

「真李亜ちゃんは天界に行きたい?」

「………え?どうゆう事?話がまったく見えないんだけど……。」

天界って言ったらお母さんの暮らしていた場所だよね。

「あのね、実は真李亜ちゃん宛に天界から招待状が来たんだ。」

「えぇ!?なにそれ!私、そんなの知らないよ?」

「うん、僕たちもその事を今朝万里子様から聞いて正直驚いてるんだ。で、その後に万里子様が『真李亜に伝えて欲しい』って頼まれたんだけど……。」

「…………。」

「今の今までなかなかタイミングが合わなくて、言いそびれるところだったんだ〜♪」

「!!」

「ごめんね真李亜ちゃん!!」

私…天界に行けるの…?ずっと知りたかった場所に行けるの…?これで皆と同じ会話が出来て思い出を語り合えるの?

「…………。」