「巧くん起きて、朝だよ!」

「スゥー…スゥー…」

「巧くん!」

「スゥー…スゥー…」

ダメだ……起きる気配が全く無い。

……!そうだ、あれをやってみよう。

私は巧くんの耳元に近付いて息を吸い込んだ。

そして……

「巧くん!起きて!!」

ビクッ

ガバッ!!

「あっ……起きた!」

「んーー…」

あ…れ…?なんか不機嫌…?

「た…巧くん……朝だよ……学校だよ……」

「……真李亜……。」

スッー……

「え……?」

ガバッ

「きゃっ……!?」