「え、あ、いやっ…えっと、巧くんの笑った顔を初めて見た気がするなーと思って。ちょっとびっくりしちゃった。」

「あれ、僕普段から笑ってないの?」

えっ!もしかして自分でも気づいてないのかな?

「んー、普段は無表情だったり近寄りがたいって感じかな。」

「…ふ〜ん……。」

「もっと笑えばいいのに〜!そっちが絶対にカッコいいよ♪」ニコッ。

「っ?!!////」

ガタッ!

「ん?どうした巧、急に立ち上がって、っておい!顔赤いぞ大丈夫か?!」

「あ、あぁ気にするな何でもない。」

パタパタパタ…

そう言って巧くんは自分の部屋に向かって小走りでリビングを出ていった。

「何かしたの?真李亜ちゃん。」

「ううん、ただ笑顔を初めて見たから「もっと見せたらカッコいいよ!」って言っただけだよ。」