「それではアルベルトリンクス家の一人息子、ルアン様お願いします。」

「はい。」

私はすれ違うとき小声でこう言った。

「頑張って!」

ルアンは「当たり前」とでも言うようにウインクをした。

「本日は大変お集まり頂きありがとうございます、今彼女から話があった通り皆様に全てお話致します。」

「では単刀直入に入らせて頂きます。」

「…僕と万里子さんは結婚いたしません。」

ザワザワザワー…

「っ…何を言うんだ!!!」

この声は!