背後から何かを折る音が聞こえ振り向くと、ルアンが立っていた。

「…ビックリしたわ、声くらいかけてよ!」

「ごめん、ごめん何だかしんみりしてる様に見えたからさ。」

「そう…なんだ……」

「あのさ、結婚式の事だけど「悪いんだけど今から出かけるの、帰ってきてからでもいい?」

私はルアンに有無を言わさないように酷い言い方をしてしまった。理由は早く城から出たかったから、つい彼を傷つける様な態度をとってしまった。

「あぁ分かった、待ってるから行っといで。」