相変わらず遠距離だった
私は遠距離がずっと
当たり前だと思っていた。
しかし高校に入ると
周りに彼氏のいる子が
増え始めた。
中学のときは彼氏のいる子
なんてそうそういるもの
ではなかった。
いても学校の帰り道を
一緒に帰ったり、
教室で話したりするくらいで
付き合っている、というよりか
両想いという感じだった。

高校生になるとそれは
少し"大人"の付き合いになり、
あちこちでいろんな
話を聞いた。
私はそれが少し
羨ましかった。
どの子にも共通するのは
やはり家が近いということだ。
もちろん遠距離をしてる子は
私しかいない。
会おうと思えばいつでも
会える距離を本当に
羨ましく思っていた。

夏休みに入ると
部活の日々が始まった。
毎日自転車で片道40分の
道のりを通った。
しかし優しい先輩と
仲良しのあてなとする
ソフトボールは格別だった。