結局現実を考えると
同じ高校に通うことは
不可能だった。
私はまた涙を流した。
とにかく一人になりたくて
毎日涙を流した。
毎日泣いても泣いても
涙は枯れることがなかった。
枯れるまで泣いてやろうと
思って泣き続けた。

些細なことで傷ついたり
ヘコんだりしている私を
翼はいつも励まし、
支えてくれた。
自分も辛いはずなのに
ずっと私を支え続けてくれた。
寂しくて距離のせいにして
とにかく翼に当たるしかなくて
それでも翼は文句を言わず、
私のそばにいてくれた。
本当に感謝していた。

枯れない涙など
いらないと思ったが、
愛する人のために流す涙を
無駄にしたくないと思った。
ずっとこの人のそばにいたい、
そう思えた。