帰りの新幹線の中で
ずっと顔を伏せて泣いていた。
もう何も考えたくなかった。
ただ改めてわかったことは
距離の長さだ。
簡単に会えないということを
幼いながら実感してしまった。

レボも同じ気持ち
だったにちがいない。
まだ幼い私達は
どうすることも出来なかった。
辛くて悔しくて、
何かで胸がいっぱいだった。

こうして中二の冬は
儚く消えていった。―